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CDMA 1X(シーディーエムエー ワン(イチ)エックス)は、auブランドを展開するKDDIおよび沖縄セルラー電話の日本国内向け第3世代移動通信システム(3G)のサービス。通称1X。 cdmaOneに替わる後継のサービスとして当時失速していたauが復調する契機となった。その後、2003年(平成15年)11月28日からは当サービスの上位サービスにあたる3.5GのCDMA 1X WINが順次開始された。 2012年(平成24年)11月より同キャリアによるLTEサービス「au 4G LTE」(エーユー フォージー エルティーイー)が開始されたのに伴い、従来の3GサービスとなったCDMA 1Xは上位サービスのCDMA 1X WINと共にサービス名を「au 3G」(エーユー スリージー)に改称したため、現在ではCDMA 1X WINと共にほとんど使用されていない。 2014年(平成26年)4月現在では音声端末向けの各種サービスは既に終了しているものの、一部の通信モジュール、および2013年(平成25年)12月14日に発売されたGPS搭載携帯型M2M端末のあんしんGPS KYS11のみ、例外的にN800MHz(新800MHz)帯、および2GHz帯による同サービスが提供されている〔その理由は高速データ通信(CDMA2000 1xEV-DO)によるサービスに対応していないから。〕〔防犯・見守り用途に:KDDI、スマホで現在地を確認できる「あんしんGPS」 - ITmedia Mobile 2013年10月2日(2013年10月4日閲覧)。〕〔〈お知らせ〉 「あんしんGPS」の発売について 〈別紙1〉 - 2013年12月12日 KDDIプレスリリース〕。 == 概要 == 当初は2001年秋に三大都市圏での開始が予定されており、GPSナビゲーション、動画ダウンロードなどの「次世代サービス」に対応した端末が開発されていた。しかしインフラ側の開発遅延を理由に立ち上げが延期されたため、先の端末はcdmaOneネットワーク用に変更された状態で投入され、1Xサービスと端末供給の開始は半年延期された。 音声通信、およびデータ通信共にCDMA2000 1xMCを採用する。この方式は従来からauが展開していたcdmaOneに対する上位互換性を持っており、端末はcdmaOneの基地局との接続ができる。この場合の通信速度はcdmaOne同等の下り64kbpsが上限となるが、CDMA2000に完全対応させる設備改修も容易である。このため、cdmaOneとCDMA 1Xを合わせたサービスエリアは開始当初から島嶼を除くと人口カバー率で100%であり〔第3世代携帯電話(CDMA2000 1x)のご利用者数が100万を突破 〕、完全な新方式特有の問題に悩まされていたNTTドコモのFOMAとは異なり順調に利用者が増加した。当時auは加入者数の伸び悩みに苦しんでおり、前月には総契約者数でJ-フォン(現・ソフトバンク)に追い抜かれていたが、1Xの成功で4月には再び逆転し、以後はNTTドコモに次ぐ2位を堅持している。 一方、CDMA 1X開始と同時期に鳴り物入りで開始されたezmovie(現・EZムービー)、eznavigation(現・EZナビ)、拡張版ezplus(現・EZアプリ (Java))、およびWAP 2.0版EZwebの各次世代サービスについては目論見ほどのヒットにつながっておらず、これは写メールという大ヒットサービスでシェアを伸ばしていたJ-フォンと対照的だった。しかし、2002年秋には端末内蔵カメラで撮影した写真・動画のメール添付が行える「フォトメール」・「ムービーメール」、ボーカル入りの着信音をダウンロードできる「着うた」、2003年春には国内初のBREWプラットフォームによるアプリケーション「EZアプリ(BREW)」、2003年秋には強化版ナビゲーションサービス「EZナビウォーク」など訴求力のあるサービスを相次いで開始し、利用者増加の原動力となった。また、外部のプロダクトデザイナーによるデザインを売りにしたau design project(のちのiida)など新しい試みも行っていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「CDMA 1X」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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